History top
1,横須賀米軍キャンプ編T
2,横須賀米軍キャンプ編U
3,東京時代 新宿編T
4,東京時代 新宿編U
5,新宿ダンサー編
6,B&B時代
7,B&B時代・続編
8,新宿ムゲン編
9,新宿ムゲン編U
10,徘徊から吉祥寺へ
|
徘徊から吉祥寺ディスコ城へ
新宿ムゲンが店を閉めて歌舞伎町も面白く無くなったので俺は契約ダンサーを止めてしばらくの間六本木、赤坂、横浜、横須賀、立川と色んなディスコを徘徊した。キサナドゥ・エンバシー・ビブロス・赤坂ムゲン・BP・ソウルトレイン・エモン・シルバースワン・サンタナ上げると切りが無い!どこもそれなりにカッコ良い店だったが今一つ馴染めなかった。その中でもエンバシーと赤坂ムゲンは定期的に行っていた。ムゲンはギャップバンドやコンファンクシャンなんかが、たまにライブをやっていてノリが良いし、エンバシーはブラザー相手の売春組織があったり軍人同士の発砲事件が起きたりする店なので中々刺激的でちょくちょく遊びに行った。特にミッドウェーが停泊している時はブラザー連中で店がいっぱいになり。日本酒の一升ビンとマイクが廻って来て店全体が大RAP合戦になる。あの異様なグルーヴ感は、日本ではちょっと味わえ無いだろう?赤坂ムゲンのライブが終わったあとなんかはファンクバント達がエンバシーで打ち上げをやっている。これがまた楽しい。一度エンバシーのマネージャーに、クールアンドザギャングのドラムスと一緒に飲みに連れて行って貰った事がある。あんな経験もエンバシーに通って無ければ多分出来なかったろう!エンバシーの後はソウルバー”ジョージ”に立ち寄りJBのザメンズメンズワールドを聞きながらヤキソバを食って家に帰るのがパターンだった。
昨年ジョージのママが亡くなった事を聞いた。仕事の都合で通夜・葬儀には行けなかったが心からご冥福を祈る。
久々に新宿のブラックシープに行ってみると前に居た常連連中はどこかに消えていてあんまのりの良い奴はいなくなっていた。そんな中にひときわソウルフルでヤラシイ腰づかいで踊る女が一人で来ていた!その女と飲んで踊って一発ヤッテ、まぁ何時ものパターンだ!話を聴くとソウルミュージシャンと離婚してから福生ベースでスパニッシュ系の男としばらく暮らしていて男が帰国しちまったから独りでぷらぷら遊んでたらしい。女の家に行くとソウルのレコーどがたんまりありこれが中々居心地が良い。なんせ三食おま○こ付き&ソウル聞き放題だ!俺はこの家が気にいったので勝手に家から荷物を持って行き、翌週からこの家に住む事にした。女の友達のDJが吉祥寺の城と言うディスコで回しているので遊びに行こうという事でとある日に女と一緒に行ってみたら、これがビックリ従業員でケンボーが働いているじゃねぇーか!常連連中もムゲンで一緒に遊んでいたモンちゃん達がいる!一気に俺はこの店に馴染んでしまい週に三日は通うようになった。俺とケンボー・モンちゃんは城のマネージャーに頼まれて毎週土曜日にダンスショーをやることになった。城のマネージャーはどこかの某芸能プロダクション上がりで土曜の営業が終わると俺達を集めて振り付け指導をしてくれた。怪しい男だがそれなりには舞台勉強になったような気がする。そうこうしている内にマネージャーは店の金を使い込みして雲隠れしちまい、マネージャーの企画だった城のダンスショーもそのまま幕を閉じた!とある日、城に一人の好青年風の男が訪れた。この男昼間は幼稚園か何かで子供達にダンスを教えているらしい?とにかくダンスが好きで何時も首にタオルをぶら下げ汗だくになるまで踊っている。俺はその男をマコッちゃんと呼んでいた名前が七類誠一郎だから、誠だけをとってマコッちゃんである(現在のトニーティー)マコッちゃんとは何時も城で合うとダンスの話を熱く語る合う。やはりあんだけダンスの事を毎日考えているからこそダンスで飯が食えるようになるのだろう?とにかく面白い連中がどんどん城に集まってきた次回はそんな連中の話をしよう!
次回”ディスコ城”編へつづく・・・・・ |