新宿ダンサー編　�V

Ｂ＆Ｂ時代・続き　

Ｂ＆Ｂには４チームぐらいのダンスチームが溜まっていた、人気のあったチームは全員が長身で、サーファーカットに甘いマスクが揃ったチーム”ミッキーマウス”である。今考えるとけっこうダサイチーム名ではあるが、現在有名に成ったサム氏が所属していたダンスチームで、その後の芸能界入りした、リフランの前進に当たるチームだ。このチーム女にもてるのなんのって何時も黄色い声が飛びかっているチームである。それとは対象的に我らがリバティーバニーはチーム名こそその頃流行ってた系の名前だったが？いる連中ときたら全員アフロヘアーで、でかい頭していてる（俺は小さかったが）つぎはぎのベルボトムにチーム名の入ったベストをはおりスティービーワンダーばりのサングラスを掛けているいかつい奴ばかり、なんでこんなチームに入ったのか？不思議なぐらい女にはもてそうも無い！実際に回りから変な目で見られているが当人達はさほど気にしていない！これがファンキーなんだ！俺らにはソウルがある！ソウルマンはアフロじゃなきゃいけない！だがそのスタイルは俺の目から見ても客観的にやはり少し変だった。その中でも更に異風を放つ奴がいる、そう幼なじみの友人Ｙである奴は黒いパンタロンに１５�p高ヒールの靴（その頃ポックリと呼んでいた）を履き、白いサイドベンツのジャケットから派手な開襟シャツの襟を出し、一般の人から見ればヤクザにしか見えない、いでたちである。確かにその頃の横浜ファンキーファッションと言えばそんな格好をしていたが友人Ｙの場合カッコだけじゃなく性格にも多少問題があった。何かにつけて横浜じゃこうだとか東京者のダンスはファンキーじゃ無いとか、東京者の服のセンスは浮浪者みたいだとか、地元横浜にプライドを持つのは良いが、何かと角が立つ事ばかり言うもんだからどうしても疎まれる。俺は友人Ｙと幼なじみで地元が横浜と言うだけでしょっちゅう間に立たされて、時には仲裁したり時には火種をでかくしたりまぁ何かと苦労させられた。そんな仲間に関西から出てきた通称”お兄さん”が入って来た。仲間の女が大学生のお兄さんだから”お兄さん”と呼んだのが始まりらしいが？お兄さんは関西系のファンキーフルーツを踊る。その頃の関西ディスコダンス界は大きく分けて鉄平・テディーダン・ヒデ・セッチャン（敬称省略）と大御所ごとに派閥が分かれていた。お兄さんはヒデさんの弟子らしく？関西系のファンキーフルーツとは？とにかくステップが速く手数が多いダンスでフロアー移動距離が５メートルぐらいある足腰が強くないと踊れないダイナミックダンスである。東京や横浜のは無いコミニカルダンスが中に混ざっているところが特徴的である。このお兄さんと呼ばれる男は、俺達ファンキーファッションの中で独りだけカーリィーヘアーに赤や緑の派手なカンサイヤマモトの服を着ていて極端に女癖が悪い！その上に両刀使い？ときたもんだから困ったものだ。何でも１日に最高で８人の女がお兄さんの家を出入りする。出入りする女８人と２回づつやるってんだからたいしたもんだ！一日計１６回だぜ本当かよ尊敬にあたる数だ！只俺が女達に聞いた話しによると口を揃えて１分以内で終了したと言う！何と言う速技使いなんだろう？なのに何故か？こいつはもてまくる女の心理とは理解しがたいものである。俺はほとんど毎週のようにお兄さんの部屋に泊まっていた確かに危険な部分（両刀使い）はあるが多少キスぐらいされても新宿に近かったから横浜に帰るよりはましだった俺はお兄さんと良く遊び歩いた何せ女をナンパさせたら天下一品の８回戦ボーイだから一緒に遊んでて何かと楽しい。どうしても人間不道徳な方に流れるのは簡単である。お兄さんと一緒にいると色んな事件が起こる。俺の人間性を疑われるような内容だから詳細を明記する事はさけて置くが？たとえば”家出○○浣腸遊び四人淋病事件”とか”大久保ホテル１２人宿泊乱交事件”とか上げれば切りが無いほど色々事件が多発していた。多発させていた？その頃の俺は、主体性の無かったから、かなりお兄さんの毒に犯されてたらしい。あの頃俺の回りには、話しをすると切りが無いほど危ない奴らが何故か集まっていたなぁ・・・・・・・・

次回は、新宿ダンサー編”ムゲン時代”に続く・・・・・

俺のことはさて置いて、ここに記載した内容は約２０年前の出来事で登場する人物お兄さん・友人Ｙは現在立派な家庭を築き良識のある人物になっています。若き日々の想いで話とお受け止め下さい。

又、文中非常に下品な表現がありますが気分を害された方にはお詫び申し上げます。